「7つの習慣 第一部 パラダイムと原則について」を読んで
- 作者: スティーブン・R.コヴィー,Stephen R. Covey,ジェームススキナー,川西茂
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 1996/12/25
- メディア: 単行本
- 購入: 148人 クリック: 4,806回
- この商品を含むブログ (774件) を見る
- 農場の法則
農場で場当たり的な詰め込み主義で作業することの愚かさを考えたことがあるだろうか―春に種蒔きを忘れ、夏は遊び惚けて、秋になってから収穫を得るために必死になって頑張る―。農場は自然のシステムである。必要な務めを果たし、作業を行わなければならない。蒔いたものしか刈り取ることはできない。そこに近道はない。
人の成長や人間関係においても、最終的にはこの原則が必ず作用することになる。つまり、人の成長も人間関係も自然のシステムであり、農場の法則が支配しているのである。
⇒成果を焦らない。大きな成功を収めるにはちゃんとした手続きを踏むこと。そして、時間がかかることを忘れない。PとPCの考え方もここに含まれる。
- パラダイム転換
小手先のテクニックでは、小さな変化しか起こせない。自分の人生を抜本的に変化させるには、長期的に成功するには自分自身が大きく変わらなければならない(個性主義と人格主義)。
パラダイム、物事の見方を意図的に変えるようにすること(パラダイム転換)。自分自身が偏ったパラダイムを持っていることを自覚すること。時にはあえて、自分と対立する人のパラダイムに立ってみること。また、私達の物事の見方は往々にして間違っていることがある。
⇒著しい変化を遂げたいのであれば、パラダイムを変えなければならない。
- インサイド・アウト
「インサイド・アウト」という概念は「主体変容」という考えに類似。「主体変容」という概念の方が私にとっては理解しやすかった。
- 参考リンク 心のコップを上に向ければ、学校は驚くほど変えられる/原田隆史さん - 学びの場.com http://www.manabinoba.com/index.cfm/4,3987,81,html
ノウハウが活きてくるのは、まずは主体変容が行われてから。例えば、企業の教育においても「やる気が無い」かつ「ノウハウが無い」という社員の教育をするのにはまずは「やる気を高める」ことから行うことが必要。やる気のない状態の人間にノウハウを教えてもザルで水を汲むようなもの。
- 参考リンク 部下を育成し、マネジメントするための理論。 http://nedwlt.exblog.jp/10688533/
⇒これまでとは全く異なる新しい知識・スキルを身に付けたい、新しい人間関係を築きたいという場合には一度自分自身を見直す必要がある。主体変容を行わなければ、小さな変化・小手先の技術を身に付けること、小さな成功しか望めない。
- 相互依存(人々がそれぞれの個性を発揮して、個人ではできないことを成し遂げる
人間関係の状態「依存」「自立」「相互依存」。個人個人が連携して、チームとして大きな成果を上げるためにはまずは個人として独立した状態になることが必要。
7つの習慣 第1部 フレームワーク
これまで成し得ることができなかった大きな成果を生み出すには「自分自身が変わること(主体変容)」。そして、成果を生み出すには「正当な段階を踏んで、時間がかかること」を忘れないようにすること。
- 第一部を読み終えて
「7つの習慣」相変わらず難解で読みにくい…。でも、ここまでぎっしりと中身の詰まった本はないので折に触れて読み返したいなと思いました。
私自身は「農場の法則」が一番印象的でした。私の強みは「1.最上志向」「2.着想」、つまり斬新で面白いアイデアを出すのはとても得意です(参考 Strength Finder)。でも、そのアイデアというのは往々にして斬新すぎて、一部の人にしか受け入れられないことが多いです。斬新なアイデアを受け入れてもらうのには、ちゃんと手順を踏む必要があるということを忘れないようにします。